”L−035.富山県農林水産総合技術センター農業研究所は、がん細胞の増殖を抑制するとされる高機能性ビタミンE(トコトリエノール)を米ぬか部分に多く含んだ稲の新品種を開発。トコトリエノールを多く含む韓国品種「密陽23号」と「コシヒカリ」との交配を重ね、「コシヒカリ」と出穂期、外観形質がほぼ同じで、1.7倍のトコトリエノール含量を持つ系統を選抜。2017年に国へ品種登録を出願するという。 【日本農業新聞 2015.3.16朝刊 1面】“ ”L−039.徳島県立農林水産総合技術支援センターは、特産のスダチとユズをかけ合わせた新種のかんきつ類「阿波すず香」を開発。スダチの酸味とユズの香りを併せ持ち、まろやかな口当たりが特徴で、そのまま使うだけでなく、加工品にも応用可能。2018年度に本格出荷を始め、新たなブランド産業として普及を図って行く。 【徳島新聞 2015.3.17朝刊 1面】“ ”L−047.日本製紙は、鹿児島県天城町で栽培中の高機能茶「サンルージュ」について、メタボリック症候群の抑制効果があることをマウス実験で確認。でんぷんが糖に分解されるのを防ぐ数値が主要な緑茶51品種で最も高く、最大で18.4倍の効果が出た。人の効果確認にも取り組みさらなるメタボ抑制効果の検証を進めて年内の一般販売を目指すという。 【日経産業新聞 2015.3.23朝刊 14面】“ ”A−005.ハウス食品グループ本社は、調理時に涙がほとんど出ない「新しいタマネギ」の開発に成功したと園芸学会で発表。タマネギを切る際に涙を出す催涙成分の発生を弱める、辛みもほとんど感じないタマネギをつくることができた。水さらしが不要なため、すぐに厚切りして生食でき、タマネギ本来の栄養をとることができ、手に残る臭いも気にならない。「今後の商品化については未定」という。 【日本経済新聞 2015.3.31朝刊 11面】 【日本農業新聞 2015.4.1朝刊 14面】“ ”A−011.エスビー食品は、食品総合研究所との共同研究で、国産ハーブ8種についてORAC法を用いて収穫時期による抗酸化能の変動解析及びポリフェノール含有測定を実施。結果、バジルの抗酸化活性が最も高かった。また、セロリ科のハーブは夏季に、アブラナ科は冬季にH-ORAC値が高くなるという収穫時期により変動することが確認された。今後も測定項目数を増やし抗酸化能の中心的な役割を果たす成分の解明を進める。 【日本食糧新聞 2015.4.1朝刊 10面】“ ”A−054.サントリーグローバルイノベーションセンターとハワイ農業研究センター、九州大学先端融合医療レッドクスナビ研究拠点などの研究グループは、生豆からコーヒーの美味しさを左右する新成分「イソ吉草酸配糖体」2種を発見。代謝産物を網羅的に解析するメタボロミクス技術を用いて検出した。コーヒー飲料の官能評価を含め総合判断し、同成分が豊富だと香り、味わいが向上するという。生豆の品質を見分ける新たな指標となる。 【化学工業日報 2015.4.22朝刊 6面】“ |
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