MICS NEWS Vol.15 Number 4
  
           2.食の安全
             


”D−014.農業環境技術研究所など農林水産所管の4研究機関は、必要な検査を受けずに植物の種子を輸入するなどの植物防疫法違反事案が2008年から13年にかけて計70件あったと発表。病害虫発生などの被害は確認されていない。農環研では中国産の稲の種子を09年、植物検疫を受けずに国内に持ち込み栽培し、また、10年と11年に正規手続きで輸入した稲の種子を未許可の研究所内外の水田で栽培していた。 
             【朝日新聞 2014.6.28朝刊 37面】 
             【読売新聞 2014.6.28朝刊 36面】
              【東京新聞 2014.6.28朝刊 26面】
              【茨城新聞 2014.6.28朝刊 23面】


”D−062.農林水産省は、東京電力福島第一原子力発電所内の瓦礫の撤去作業で飛散した放射性物質により、福島県南相馬市で収穫された米が汚染された可能性があることを明かした。同省は東電に対し、飛散防止策をとるよう要請。撤去作業は昨年8月、3号機で行われ、原発から半径20キロ圏外の14カ所、圏内の5カ所の水田で昨秋に収穫された米から1キロあたり100ベクレルの基準値を超える放射性セシウムが検出された。
  【読売新聞 2014.7.15朝刊 38面】
【東京新聞 2014.7.15朝刊 3面】“


”D−065.カネカと水産総合研究センター中央水産研究所は共同で、食中毒を引き起こす貝毒プランクトンを短時間で簡単に検出できるキットを開発したと発表。従来は大型機器を使用し、検査担当者の経験や技能も必要なため、専門の試験機関でしか検査できなかったが、開発したキットはすりつぶした貝に特定の遺伝子を増幅する薬剤をかけて器具に垂らすだけで、約5分で判定できる。 
【愛媛新聞 2014.7.15朝刊 18面】
【熊本日日新聞 2014.7.15朝刊 6面】
【長崎新聞 2014.7.15朝刊 7面】
【中国新聞 2014.7.15夕刊 4面】
【化学工業日報 2014.7.16朝刊 6面】
【日経産業新聞 2014.7.17朝刊 16面】“


”D−068.東京電力が昨年8月に福島第一原発で実施したがれき撤去作業で放射性の粉じんが20キロ以上離れた避難区域外の水田に飛散した可能性が指摘されている問題で、この時の放射性の粉じんが更に50キロ付近まで飛んでいた可能性が高いことが、京都大学の調査で判明した。今後も実施していく撤去作業による汚染が広範囲に及ぶ恐れを示した。 
【朝日新聞 2014.7.16朝刊 1面】
【朝日新聞(大阪) 2014.7.16朝刊 1面】
【河北新報 2014.7.17朝刊 3面】“


”D−086.九州大学大学院農学研究院は、市販のアルカリイオン整水器を使い、高効率で放射性物質が除去できることを明らかにした。水道水に含まれた放射性セシウム137と放射性ヨウ素125を99%以上除去し、放射線測定装置の検出限界以下になった。同院の白畑教授は「大型化で東京電力福島第一原子力発電所の汚染水を処理できる可能性がある」としている。成果は米科学誌プロスワン電子版に掲載。  
          【日刊工業新聞 2014.7.24朝刊 21面】“


”E−003.水産庁と北里大学は、生きたウナギが入った水から遺伝子を取り出し、種を判別する新技術の開発に成功。絶滅の危機にあるウナギの不適切な輸入を港や空港での検査で効果的に防ぐのが目的で、2015年度中に実用化のめどをつける。北里大の研究グループは、生きたウナギの入った水を特殊なフィルターに通し、体表の細胞を採取。特殊な液に溶かしDNAを解析する手法を使用した。
  【読売新聞(夕刊) 2014.7.28朝刊 1面】“







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