”L−019.埼玉県茶業研究所は、狭山茶の新品種「おくはるか」を発表。全国的に温暖化傾向における初春の「寒の戻り」の発生によって早生・中生茶品種の収量減や品質低下が問題になっているが、新品種は寒干害や霜害リスクが低減できる耐寒性が強く、極晩生。味は「やぶきた」とほぼ同で、桜葉の香りが強い。 【埼玉新聞 2014.2.25朝刊 5面】“ ”L−020.サカタのタネは、黄化葉巻病への耐病性のある生食用の大玉トマト品種「麗旬」の種子開発に成功。九州などで被害が報告されている同病害は、防除に手間取り、根絶が困難。産地のニーズを受け、食味や収穫量にも満足いく革新的な品種を実現。商業化への準備を進め、2015年の春から販売する予定。 【化学工業日報 2014.2.26朝刊 7面】“ ”L−039.明治大学農学部は、アスパラガスの伏せ込み促成栽培で、晩霜の影響などで定着が難しい3月下旬に定植できる新しい作型を開発。マルチの穴開けと苗の植え込みが同時にできる器具を使用し深植えすることで霜害を避ける。同器具でセル成型苗の形に穴を掘り、成型苗を直接定植するので鉢上げが不要となるほか、圃場での生育期間が長くなり、株の養成量も増える。 【日本農業新聞 2014.3.5朝刊 14面】“ ”L−041.精密機器メーカーの東京計器は、GPSやセンサーを使って農機を自動化する事業を開始する。今秋をメドに、農機を自動で運転する装置を発売。同社は官庁向けの海洋船舶の位置や方向から自動運転する装置に強く、防衛省など官庁向けの需要が主だったが、農業分野で民需開拓を進める方針。新装置は、GPSからの位置情報と農地の地図を照合し、農機を自動走行させる。 【日経産業新聞 2014.3.5朝刊 12面】“ ”L−055.アリスタライフサイエンスは、微生物農薬の新製品「パイレーツ粒剤」の販売を6月に開始。国内初の農薬登録となる昆虫病原性糸状菌「メタリジウムアニソプリエ」を有効成分とする殺虫剤で、野菜の施設栽培で発生するアザミウマ類を防除。既存の薬剤に抵抗性を示すアザミウマ類にも効果を示し、同社の生物農薬でアザミウマ類を捕食して防除する「スワルスキー」を併用することで、より安定した効果を発揮する。 【化学工業日報 2014.3.7朝刊 6面】“ ”L−061.愛知県農業総合試験場は、猛暑でも品質の良いコメがとれる新品種「愛知123号」を開発したと発表。近年夏の気温上昇によって白く濁り、味の落ちる低品質のコメの割合が増え、農家を悩ませていたため、2004年から開発を進めていた。試験場はまた、果汁が少なくサラダやサンドイッチ用に加工しやすいトマトの新品種「試交10-2」の開発も合わせて発表した。 【中日新聞 2014.3.13朝刊 16面】 【日経産業新聞 2014.3.14朝刊 9面】“ ”L−063.ホクサン鰍ヘ、遺伝子組み換えイチゴを原料とする犬用の歯肉炎軽減剤「インターベリーα」を24日発売。この遺伝子組み換えイチゴからは医薬品の原料のイヌインターフェロンαが生成され、最も効果的に生成できるイチゴを量産し、医薬品に加工する技術は産業技術総合研究所、北里第一三共ワクチンと10年かけて共同開発した。2013年10月に農林水産省から動物用医薬品製造販売の承認を得ている。 【日刊工業新聞 2014.3.13朝刊 25面】“ ”L−066.富山県農林水産総合技術センター、農業生物資源研究所、富山県高岡農林振興センターのチームは、直播適性を高めた「コシヒカリ」の開発に成功。苗立ちがよい特性を2品種の遺伝子を組合わせて「コシヒカリ」に持たせる事に成功した。将来は直播に向く「改良型コシヒカリ」開発につながると期待されている。 【日本農業新聞 2014.3.14朝刊 16面】“ |
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