MICS NEWS Vol.14 Number 7

          5.生体機能 … 機能の発見、製品開発 etc.
             

“G-068.京都大学は、植物の光受容体の機能を制御することで花を咲かせる植物ホルモン「フロリゲン」の量を調節できる因子を発見した。作物の品種改良などに役立つと期待される。植物は赤色・青色光の受容体を通して季節や太陽の当たり具合などの環境情報を得て花を咲かす。 
          【日刊工業新聞 2013.10.16朝刊 21面】“


“G-075.大阪大学は、植物や藻の光合成を担っている分子の詳細な構造を解明した。コンピューターを使った模擬実験で突き止めた。水を分解して水素を作る「人工光合成」の実現につながる成果。マンガンやカルシウム、酸素原子を含む錯体に注目した。この錯体は植物や藻の体内にあり光合成を担う。
           【日経産業新聞 2013.10.18朝刊 10面】“


“G-084.奈良先端科学技術大学院大学は、植物が一時的な環境ストレスに適応して応答する機構を分子レベルで解明した。植物を塩害に晒す環境に置き、詳細に調べたところ、生体ポリマーである微小管という細い管状のたんぱく質が分解され、この反応を触媒する酵素を発見できた。 
          【化学工業日報 2013.10.22朝刊  9面】“


“G-092.明治大学と自治医科大学は共同で、人工酵素であるジンクフィンガーヌクレアーゼと体細胞核移植を組み合わせた効率的な方法により、短期間(6カ月)で免疫のない(免疫不全)ブタの作製に成功した。この新手法により、今後ヒトの疾患を模倣した医学研究用ブタの作製が大きく加速できる可能性がある。 
        【薬事日報 2013.10.25朝刊  3面】“


“H-029.東京農工大学、愛媛県農林水産研究所、南九州大学は共同で、花が青色に発色する生合成経路を解明した。アントシアニン色素の有機酸による修飾反応がわかり、それらを触媒する酵素とその遺伝子の全容を見つけ出せた。真の青い花を咲かせる技術イノベーションへの可能性が開けた。 
          【化学工業日報 2013.11. 8朝刊  7面】“


“H-035.青森県産業技術センター下北ブランド研究所は、津軽海峡のキアンコウ(アンコウ)の生態調査を行ったところ、深海魚のイメージが強いとされるキアンコウが、1年のうち約9割の時間を水深200メートルよりも浅い海域で生息するなど、これまで不明な点が多かった生態や行動の一部が明らかになった。
           【東奥日報 2013.11.10朝刊 19面】“






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