”D−064.東京工業大学、国立遺伝学研究所などは共同で、生きた化石とよばれるシーラカンスのゲノム(全遺伝情報)解読に成功した。DNA配列の変化が遅いことや、魚類なのに陸上動物に特徴的な嗅覚にかかわる遺伝子をもつことなどがわかった。今回の解析でDNAの進化速度が遅いことがわかり、環境の変化に弱い可能性が示された。 【朝日新聞 2013. 7.23朝刊 37面】 【日本経済新聞 2013. 7.23朝刊 16面】 【産経新聞 2013. 7.23朝刊 29面】 【日経産業新聞 2013. 7.23朝刊 8面】 【化学工業日報 2013. 7.23朝刊 5面】 【伊勢新聞 2013. 7.23朝刊 14面】 【静岡新聞 2013. 7.23朝刊 29面】 【岐阜新聞 2013. 7.23朝刊 29面】 【東奥日報 2013. 7.23朝刊 18面】 【秋田魁新報 2013. 7.23朝刊 21面】 【富山新聞 2013. 7.23朝刊 33面】 【日刊水産経済新聞 2013. 7.24朝刊 2面】“ ”D−069.筑波大学や米カリフォルニア州立大学などの国際チームは、円石藻と呼ばれる植物プランクトンは遺伝子配列にかなり多様性があるため、温暖なサンゴ礁域から冷たい北極海まで広い海域で大発生できるらしいことを、全遺伝情報(ゲノム)解析でわかった。円石藻は、光合成をするとともに、炭酸カルシウムでできた「円石」と呼ばれる殻を作る。 【朝日新聞 2013. 7.25朝刊 31面】“ ”E−008.水産総合研究センターと東京海洋大学は、ブリにおいて、ハダムシが付きにくくなる遺伝子の存在を明らかにした。外部の寄生虫に抵抗を示す遺伝子の証明は、魚類で初めて。これにより、ハダムシが付きにくいブリの系統の作出が可能となり、育種研究の加速も期待されている。ハダムシはブリの成長不良や細菌感染症を引き起こす原因となっている。 【日刊水産経済新聞 2013. 7.30朝刊 1面】“ ”E−012.九州大学と東京大学、理化学研究所は共同で、光合成に必要な二酸化炭素を採り入れる葉っぱ表面の「気孔」を開け閉めさせる「PATROL1」という遺伝子を見つけた。この遺伝子を活性化したら、気孔を限界まで開いて二酸化炭素を採り入れるようになり、通常の3割増しの重さに成長した。 【朝日新聞 2013. 8. 1朝刊 7面】“ ”E−015.農業生物資源研究所は、植物の青枯病に対して、植物の抵抗性を誘導することで病害を防除する天然物質を同定した。同定したのは、タバコから得られた「スクラレオール」と「cis−アピエノール」。このうちスクラレオールは、植物寄生性のネコブセンチュウにも防除効果を示し、新たな農薬のリード化合物として実用化が期待される。 【化学工業日報 2013. 8. 5朝刊 4面】“ ”E−017.農業生物資源研究所とコロンビア国際熱帯農業研究センター、名古屋大学、農研機構作物研究所の国際共同研究グループは、イネの根を土の中で深く伸ばしていく働きのある遺伝子を発見した。根の張り方が浅く、干ばつに弱いイネにこの遺伝子を導入したところ、厳しい干ばつが来ても通常時の3割ほどの収穫ができることを確認した。 【日経産業新聞 2013. 8. 5朝刊 11面】 【日本農業新聞 2013. 8. 5朝刊 1面】 【化学工業日報 2013. 8. 5朝刊 1面】 【日刊工業新聞 2013. 8. 5朝刊 13面】 【日本経済新聞 2013. 8. 5夕刊 12面】 【毎日新聞 2013. 8. 6朝刊 25面】 ”E−024.マレーシアパーム油庁や米コールドスプリングハーバー研究所などは、世界で生産される植物油の3分の1を占めるパーム油の原料、ギニアアブラヤシの全遺伝情報(ゲノム)を解読した。油は殻に包まれた種子からも採れる。殻が厚く収量が少ない品種と殻が薄く収量が多い品種があるが、殻の厚さを決める遺伝子「SHELL」を発見した。 【毎日新聞 2013. 8. 8朝刊 14面】“ ”E−025.水産総合研究センターは、ブリに寄生するハダムシに抵抗性を示す遺伝子が存在することを突き止めた。見つけた抵抗性にかかわる形質を指標に、選抜による抵抗品種の開発が可能になるほか、同遺伝子の機能を増強させる薬剤開発などに道が開けることになる。 【化学工業日報 2013. 8. 8朝刊 5面】“ ”E−029.米農務省農業研究局(ARS)は、人や動物を毒針で襲う南米原産の凶暴なアカヒアリの毒液成分が、作物の大敵である苗立枯病を抑止する効果があることを突き止めた。米国南部に広がるアカヒアリはクロヒアリとともに国際自然保護連合(IUCN)が指定する「悪影響のある世界の侵略的外来種」。トウモロコシなどの発芽種子に食害を与える。 【日本農業新聞 2013. 8.11朝刊 2面】“ ”E−030.北海道大学は海洋研究開発機構、新江ノ島水族館などと共同で、鉄のうろこを身にまとった巻き貝「スケーリーフット」が共生する微生物から栄養分を得る詳しい仕組みを突き止めた。微生物は硫化物を酸化して作ったエネルギーを使い、二酸化炭素を有機物に変え、体外に排出する仕組みを持っていた。 【日本経済新聞 2013. 8.13朝刊 15面】“ ”E−033.北海道大学と京都大学、農業環境技術研究所は共同で、植物の開花を制御する二つの遺伝子の働きを調べることで、将来、地球温暖化が進んだ条件下で花が咲く時期や期間を予測する手法を開発した。農作物の収穫量を左右する開花期間や、自然界の植物の開花状況など生態系がどう変化するかを把握するのが目的。 【茨城新聞 2013. 8.14朝刊 21面】 【東奥日報 2013. 8.14朝刊 18面】 【日本経済新聞 2013. 8.14夕刊 14面】“ |
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