”Ｃ−０４８．早稲田大学は、食品の酸味成分であるクエン酸の濃度を短時間で測定する技術を開発した。クエン酸と結合したたんぱく質に青色の光を当て、緑色蛍光の強さで測る。細胞内の濃度も調べられ、従来１５分程度かかった計測時間が数秒で終わる。飲料などの食品を分析する方法として実用化を目指す。 【日経産業新聞 ２０１３． ６．２１朝刊 １０面】“ ”Ｄ−００２．農研機構近畿中国四国農業研究センターは、高温期栽培のホウレンソウで品質を高める技術を開発した。草丈が２０センチほどになるまで遮光してから、遮光資材を除去して７〜１０日後の晴天が２日間続いた日に収穫する。全期間を遮光する慣行栽培に比べ、硝酸含量の減少、ビタミンＣと株重の増加が期待できる。 【日本農業新聞 ２０１３． ６．２６朝刊 １６面】“ ”Ｄ−００４．理化学研究所は、一滴の血液からクローンマウスを作ることに成功した。遺伝子を提供する動物（ドナー）に負担がかからず、絶滅の危機にある種の保存などへの応用が期待できる。臓器から体細胞を取ると手術が必要だが、血液なら簡単に採取できる。クローンは、核を除いた卵子にドナーの体細胞の核を移植し、ドナーと同じ遺伝情報を持った動物を作る技術。 【朝日新聞 ２０１３． ６．２７朝刊 ３７面】 【日経産業新聞 ２０１３． ６．２７朝刊 １１面】 【日本経済新聞 ２０１３． ６．２７夕刊 １４面】 【毎日新聞 ２０１３． ６．２８朝刊 ３０面】“ ”Ｄ−０１０．早稲田大学はフォレストテクニック（株）、森林総合研究所、静岡県農林技術研究所と共同で、切削工具のエンドミルを使い、遠隔操作で木を切り倒すロボットを開発した。エンドミルで幹の３カ所を残した状態で削るという方法で伐倒する。幹の直径が大きい木でも安定を保ったまま人手を介さず切り倒せるため、安全性が高い。 【日刊工業新聞 ２０１３． ６．２８朝刊 ２９面】“ ”Ｄ−０１８．名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所は、魚の脳にある細胞が、日照時間の変化を感知して繁殖活動を制御する「季節センサー」として働き、魚が季節を感じていることを突き止めた。魚が季節を感じる仕組みが分かれば、産卵を人工的にコントロールして食糧の生産性向上につながる可能性がある。 【日本経済新聞 ２０１３． ７． ３朝刊 ３８面】“ ”Ｄ−０２０．高知県農業技術センターは、果菜類の害虫防除に有効な天敵のタバコカスミカメを、夏から秋に安定して温存する技術を開発した。天敵の維持専用の「温存ハウス」に寄主のゴマを６月中旬に定植。その後４回、追加して植えると密度の高い状態を保つことができ、夏から秋に定植する作型のナスやピーマン、シシトウに放飼できる。 【日本農業新聞 ２０１３． ７． ３朝刊 １４面】“ ”Ｄ−０２７．神戸大学は、藻類から石油代替燃料となるエタノールを効率よく生産する技術を開発した。藻類の分解と発酵を同時にこなす新型の酵母を遺伝子組み換え技術で作り、従来法に比べて作業工程を減らす。今後は、藻類の培養濃度を５倍程度高める技術を確立し、バイオエタノールの普及の目安となる１リットル当たり４０円ぐらいでの供給を目指す。 【日経産業新聞 ２０１３． ７． ８朝刊 １１面】“ ”Ｄ−０５４．理化学研究所は、ラン藻を使ったバイオプラスチック「ポリヒドロキシ酪酸」を効率よく作る技術を開発した。バイオプラスチックの作製効率を引き上げるには、酵素を増やす必要がある。酵素の量を「ＳｉｇＥ」というたんぱく質が制御していることを突き止め、遺伝子操作で、このたんぱく質の量をラン藻の中で増やすと、酵素の量も増え、バイオプラスチックの作製量も増えた。 【日経産業新聞 ２０１３． ７．１８朝刊 １１面】“ ”Ｄ−０５９．岡山大学は、夏場の高温環境による牛の受胎率低下について、卵管内で、ホルモンのプロスタグランジン（ＰＧ）の分泌バランスが崩れることが原因の一つとみられることを明らかにした。２種類のＰＧのバランスが崩れることで、卵管のぜん動運動が正常に起こらなくなり、卵や精子、受精卵の移動がスムーズにいかず、受胎率が低下するとみられる。 【日本農業新聞 ２０１３． ７．１９朝刊 １６面】 |
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