””C−062.首都大学東京は、福島県林業研究センターと共同で、放射線のエネルギーを蓄積し、加熱すると発光する熱蛍光体を利用して樹木や地面の線量分布を測定する技術を開発した。従来と比べて低価格で放射性物質の汚染状況を調査できる。低コストのため、森林や河川、海の線量分布をきめ細かく測定できる。 【日刊工業新聞 2012. 6.21朝刊 28面】“ ”C−067.農研機構畜産草地研究所は、酪農雑排水に土壌改良材パーライトを加えて、空気を送り込み、ばっ気することで地下水を汚染する硝酸態窒素などの溶解性窒素を効率的に除去する簡易な技術を開発した。試験では、パーライトを重量比で1割加え48時間ばっ気することで溶解性窒素を82.5%削減できた。 【日本農業新聞 2012. 6.22朝刊 1面】“ ”D−006.群馬大学は、独自開発の安価な触媒を用いて家畜排泄物を低温でガス化し、そのガスで発電することに成功した。触媒は褐炭にニッケルを担持したもので、産業廃棄物である無電解ニッケルメッキ廃液を利用し安価に作製した。触媒の効果によりタールも完全にガス化し、高カロリーのガスが製造できた。 【化学工業日報 2012. 6.29朝刊 5面】“ ”D−013.福島県相馬市は、東京農業大学と協力し、低コストで除塩できる「相馬手法」を開発した。厚さ約10センチの堆積物とその下の元の土壌を耕し、さらに石灰資材「転炉スラグ」を混ぜ合わせるというもの。転炉スラグに含まれているケイ酸カルシウムが土壌中のナトリウムを水に溶けやすい状態に変え、降雨で自然に塩分濃度が下がるのを待つ。 【毎日新聞 2012. 7. 3朝刊 15面】“ ”D−014.静岡県立大学は、塩分濃度が高い土壌でも育つ植物をつくる技術を開発した。植物が葉や根などに成長する前の細胞の段階で、物質を取り込んだり排出したりするときに運び役となるたんぱく質の遺伝子を組み込み、塩分のある場所でも育つようにした。 【日経産業新聞 2012. 7. 3朝刊 10面】“ ”D−031.農業環境技術研究所は、2011年度の除染や病害防除などで得られた研究成果を公表した。「主要研究成果」として「農地土壌の放射性物質濃度分布の把握」「農業環境中の放射性物質長期モニタリングデータの活用」「カドミウム汚染水田の実用的土壌浄化技術」を選定した。 【化学工業日報 2012. 7.12朝刊 4面】“ ”D−045.(株)エムコムホールディングスは、日本大学と共同で、高圧洗浄とフィライトろ過槽を組み合わせ、土壌から放射性セシウムを素早く除去する技術を開発した。高圧洗浄で汚染度の低い砂を粘土から分離した後、粘土混じりの泥水をろ過し、水はフィライトろ過槽を通してセシウムを除去する。 【日本農業新聞 2012. 7.17朝刊 14面】“ ”D−052.農研機構生研センターは、メーカーと共同開発したトラクターの実地試験を福島県飯舘村で行っている。トラクター3台のうちクボタ製を改造した1台は、運転室の壁や天井、窓などに厚さ最大3センチの鉛板や鉛を含む特殊ガラスを取り付け、外部からの放射線を遮蔽する。今後、農家らを対象に講習会を開き、要望に応じて貸し出す予定。 【読売新聞 2012. 7.19朝刊 30面】 |
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