MICS NEWS Vol.13 Number 2
         6.環境 
…  廃棄物処理・リサイクル etc. …
             


”A−069.(株)日建総本社と東京農業大学は、共同で、藍藻類のフォルミジウムと製紙の過程で出る製紙残さを混合した土壌の除塩資材を開発した。たん水した土壌に施用すれば塩分をよく吸収し、フォルミジウムが増殖する過程で水面に浮き上がり、代かきして排出する。石灰資材による除塩よりも塩分濃度は早く下がった。
      【日本農業新聞 2012. 4.13朝刊 14面】“


”A−070.農林水産省は、東電原発事故により放射性物質に汚染された農地土壌がどの程度汚染されているかを把握する「農地土壌の放射性物質濃度分布図」を福島県とその周辺15都県を対象に作成した。農地の除染など今後の営農に向けた取り組みを進めるために役立てる。 
          【日本農民新聞 2012. 4.15    3面】“


”B−050.青森県産業技術センター畜産研究所は、ナガイモくずを主体とした地域の未利用資源を8割以上配合して乳酸発酵液状飼料をつくり、離乳子豚に給与する技術を確立した。食い込みが良く、通常の配合飼料での飼養と比べてほぼ同等に育ち、肝臓など体への負担は軽くなった。調製後、少なくとも1週間はPHが4以下で雑菌が繁殖せず、保存できる。
           【日本農業新聞 2012. 5.17朝刊 18面】“


”B−053.佐賀大学は、柿や茶葉のポリフェノール成分を使って、水に溶けたセシウムを効率的に回収できることを発見した。回収率は柿渋でほぼ100%、茶葉のカテキンで70−80%。放射性セシウムの除染で、東京電力福島第一原発の事故で汚染された柿や茶葉を吸着剤として利用できる可能性がある。
           【日刊工業新聞 2012. 5.18朝刊  1面】“


”B−058.秋田工業高等専門学校と秋田県立大学は、共同で、スギ間伐材を細かく粉砕し、牛の飼料を製造する方法を開発した。開発した製造方法は、熱を加えず微粉砕することでリグニンを分解するため、糖分を失うことなく牛に与えることができる。木材をおがくず大に粉砕した後、直径0.01〜0.05ミリの粉末にすりつぶし、3〜4センチ程度のペレット状に加工する。
            【秋田魁新報 2012. 5.19朝刊  4面】“


”B−060.産業技術総合研究所は、福島県農業総合センターと共同で、顔料のプルシアンブルーを付着させた不織布により、水に溶けた状態の放射性セシウム濃度を従来の25分の1程度の短時間で測定する手法を開発した。年内にも福島県内の農業用水のモニタリングに実用する。 
            【福島民報 2012. 5.21朝刊  3面】“


”B−062.東京工業大学と出光興産(株)は、共同で、植物から作ったバイオエタノールから汎用樹脂原料を合成する技術を開発し、経済性があることを確かめた。自動車のバンパーなどに使われるポリプロピレン樹脂の製造に使う。新技術でポリプロピレンを年間100万トン製造すれば、約300万トンの二酸化炭素を減らせる。 
    【日本経済新聞 2012. 5.22朝刊 14面】“


”B−065.農研機構東北農業研究センターは、岩手県や葛巻林業(株)と共同で、製材時に大量に発生する廃棄物の杉皮を界面活性剤と硫酸第一鉄で処理し、鉢花の培地に加工する技術を開発した。シクラメン、パンジー、リンドウなどで杉皮培地を単独で使って栽培したところ、商品価値の高い鉢物が生産できることが分かった。
     【日本農業新聞 2012. 5.22朝刊 18面】“


”B−069.農林水産省農林水産技術会議事務局は、5月22日に放射性物質に関する研究成果発表会を開催した。効果的に反転耕を行うためのプラウの開発や通常の重機では表土の削り取りが難しい畦畔(けいはん)やのり面、農道などで使う機械の開発などについて報告があった。 
          【日本農業新聞 2012. 5.23朝刊 14面】





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