MICS NEWS Vol.13 Number 1
          4.製品開発 … 食品、医療・医薬、サービス etc.              

”L−096.キリンホールディングス(株)のフロンティア技術研究所は農研機構花き研究所、日本原子力研究開発機構と共同で、メタリック(金属質)な質感を持つカーネーションを育成した。紫、赤、銅色がかった赤の3色。同じ質感を持つ青紫色の系統にイオンビームを照射して突然変異を引き起こし、花色の幅を増やした。
      【日本農業新聞 2012. 3.28朝刊 16面】“


”A−017.松景精麦(株)は、肉牛の飼料用の焙煎加工米を開発し、製品化した。もみ米を焙煎後数ミリに粉砕し、消化性をよくしたもので、牛の肥育試験の中間報告では、トウモロコシの代替飼料となり得る増体効果が得られている。国産の飼料米を有効活用して肉質のいい肥育牛が育てば、畜産農家にも米農家にもメリットがある。
    【日本海新聞 2012. 4. 2朝刊  7面】“


”A−020.(株)サカタのタネは、受粉・受精が行われなくても果実のできる「単為結果性」の性質を持つ大玉トマト品種「パルト」を開発した。従来品種では必要な交配作業が不要など、労力とコストが大幅に低減できる。植物工場での栽培に適した特徴がある。また、寒冷地の夏秋栽培、関東での早熟栽培に適している。 
       【化学工業日報 2012. 4. 3朝刊  9面】“


”A−025.中野BC(株)は、岐阜県生物工学研究所、食品総合研究所と共同で、栽培過程で間引かれ廃棄される「青柿」を使った業務用食材「パーシモンパウダー」を開発した。パーシモンパウダーは、独自技術を用いて青柿特有の渋みを消し、脂質代謝の改善に有効な成分を残して粉末化した。継続して摂取すると動脈硬化の予防などが期待できる。
     【フジサンケイビジネスアイ 2012. 4. 5朝刊 11面】“


”A−045.三菱農機(株)は、放射性物質に汚染された農地の除染作業に用いる放射線遮蔽(しゃへい)キャビン付きトラクター「GCR1350」と作業機を開発した。密閉キャビンに特殊フィルターを装着し、キャビン室内に浄化された空気だけを取り込む。また、室内の圧力を高めることで、外気粉じんの侵入を防ぐ。 
        【日本農業新聞 2012. 4.11朝刊 14面】“


”A−052.(株)桃翠園は、島根ワイナリーのワイン製造工程で生じるブドウの搾りかすを使い、微粉末を開発した。搾りかすは果実に比べ、血中のコレステロールの低下や、高血圧、動脈硬化を防ぐ効果があるとされるポリフェノールをより多く含有している。添加物を使わず、食品にブドウ本来の味や風味、色を生かせるのも特徴。
   【山陰中央新報 2012. 4.11朝刊 18面】“





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