MICS NEWS Vol.13 Number 1
  
           2.食の安全
             

”L−074.東京大学は、魚が海水から取り込んだ放射性セシウムを体外に出す仕組みを突き止めた。エラにその出口があり、出口をつくる遺伝子もわかった。セシウムはカリウムと性質がよく似ているため、同じ経路をたどると考えられ、カリウムの多い水で魚を育てれば、セシウムも早く排出されると期待できる。 
            【朝日新聞 2012. 3.22朝刊  7面】“


”L−082.福島県農業総合センター畜産研究所は、農研機構畜産草地研究所と共同で、放射性セシウムに汚染された飼料に粘土鉱物のゼオライトなどを混ぜて乳牛に給与すると、生乳中のセシウム濃度が下がることを明らかにした。今後、生乳へのセシウム移行を抑えるためのゼオライトの適正な給与量を調べる計画。
           【日本農業新聞 2012. 3.25朝刊  1面】“


”L−089.静岡理工科大学、帯広畜産大学、(株)光コーポレーションは、共同で、1000〜1万匹のウナギから日本種を迅速に判別する「全品DNA鑑定法」を開発した。遺伝子増幅によるPCR判別法に、高感度・迅速定量用リアルタイムPCRの解析技術を組み合わせ、ハイスループットでの判定を実現した。1検体当たりDNA抽出が10円程度と鑑定コストを大幅に低減することが可能になる。
       【化学工業日報 2012. 3.23朝刊 12面】
           【日経産業新聞 2012. 3.26朝刊 11面】“


”L−097.和歌山県農林水産総合技術センターうめ研究所は、梅の果皮に濃い赤褐色や緑色の斑点が現れる「黒点症」の原因が、老化した気孔や細かい毛穴に水が入り込んで生じた生理障害であることを明らかにした。同研究所は、軽減策として、風通しの良い園地作りや適正な樹勢の維持などを勧める。
           【日本農業新聞 2012. 3.28朝刊 16面】“






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