”L−079.(株)もりと(株)本田味噌本店は、米ぬかと白みその有効成分を併せ持つぬか漬を開発した。二つを混ぜ合わせることで血圧上昇を抑える成分が増えることが分かった。米ぬかの「ギャバ」と呼ばれるアミノ酸の一種と、白みそのアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害ペプチドの双方を含むことを確認した。ACE阻害ペプチドは血圧を上昇させる物質生成を防ぐ。 【京都新聞 2012. 3.23朝刊 13面】“ ”L−081.長野県工業技術総合センターは、みその色合いやうま味を向上させ、熟成期間を従来より短縮できるこうじ菌を開発した。開発したこうじ菌「R2」は、ビタミンB2を作る力が市販品より格段高く、グルタミン酸などのうま味成分の生成力も増強されている。熟成期間も従来30〜40日かかっていたみその場合、1カ月未満に早まる。 【日本農業新聞 2012. 3.24朝刊 12面】“ ”L−087.タキイ種苗(株)とお茶の水女子大学は、共同で、ピーマンの苦味成分がポリフェノールの一種クエルシトリンであることを見出した。同成分は渋味成分だが、ピーマン由来の香気成分が加わると苦く感じる。クエルシトリンはドクダミに多く含まれ、脂肪細胞の脂肪蓄積抑制、高血圧抑制、抗うつ作用などが基礎研究成果として報告されている。 【化学工業日報 2012. 3.22朝刊 8面】“ ”A−003.水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所は、海草の一種、アマモの種子を使った酒の醸造に成功した。海産植物を原料にした酒は世界で初めて。凍結乾燥した種子を砕き、水と糖化酵素を加え、でんぷんをブドウ糖に分解。酵母を加えて発酵させ、平均で日本酒並みのアルコール濃度13%とすることに成功した。 【山陽新聞 2012. 3.28朝刊 38面】“ ”A−031.松谷化学工業(株)は、香川大学と共同で、希少糖の一種「D−プシコース」に寿命延長効果があることを実験動物の線虫C・エレガンスを用いた研究で確認した。同糖を含む培地で線虫を育てたところ、平均20%寿命が延びた。D−プシコースによる寿命延長は、酸化ストレス耐性を上昇させ、機能を発揮すると考えられる。 【化学工業日報 2012. 4. 6朝刊 9面】“ ”A−033.岐阜大学は、(株)山田養蜂場と共同で、蜂の子飲用による聴力レベルの改善効果をヒト試験で確認した。蜂の子がストレスホルモンを正常化し、耳鳴りにともなう不安やストレスを緩和していると考えられる。治癒薬がないとされる耳鳴りや難聴の治療に役立つ成果。 【化学工業日報 2012. 4. 6朝刊 9面】“ ”A−055.奈良先端科学技術大学院大学は、オレンジの皮からとれる香料「リモネン」を使って、ひも状のポリシランという高分子化合物を簡単にらせん状にできることを発見した。らせん状の化合物は偏光を回転させる性質を持つ「光学活性物質」として医薬品や甘味料で利用されている。 【日刊工業新聞 2012. 4.13朝刊 20面】“ |
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