MICS NEWS Vol.12 Number 6
          7.健康 
… 食と健康、疾病  etc. …
             

”E−092.東京大学は、農作物に感染してさまざまな病気を引き起こす病原細菌「ファイトプラズマ」が宿主に応じて適応する仕組みを解明した。ファイトプラズマは植物と昆虫という2種類の宿主を交互に切り替え感染を広げる。寄生する宿主によって、異なるたんぱく質や酵素などを使い分けることを明らかにした。 
        【日刊工業新聞 2011. 8.23朝刊 27面】“


”F−016.東京工業大学と北海道大学は、外来魚「テラピア」のうろこから取れるコラーゲンを使った人工骨を開発した。ブタやウシのコラーゲンを使う人工骨に比べ10倍以上高い強度を実現した。骨の再生にかかる時間も半分に短縮できた。人工骨に含まれるコラーゲンの濃度を従来の1%から20%にまで高める精製技術を新たに開発した。
           【日経産業新聞 2011. 8.23朝刊 10面】“


”F−032.理化学研究所は、生物の組織をゼリーのように透明にできる試薬を開発した。開発した試薬は、組織内の光の散乱を最小限に抑え、光が組織の中を直進するようにする。組織を壊さずに内部を観察できるようになり、病気の仕組み解明や創薬などの研究に役立つ。主成分は尿素、グリセロール、界面活性剤。
           【日経産業新聞 2011. 8.31朝刊  5面】 
            【毎日新聞 2011. 8.31夕刊 10面】“


”F−035.米国国立衛生研究所(NIH)と英オックスフォード大学は共同で、マウスの大脳皮質で働いている遺伝子発現マップの作成に成功した。マウスとヒトのゲノム配列は90%が同じなため、マウスのこのマップをモデルに、ヒトの神経変性疾患など脳の疾患の新たな治療法開発に役立つとみられる。
           【化学工業日報 2011. 9. 5朝刊  9面】“


”F−043.(株)マルハニチロホールディングスは、ドコサヘキサエン酸(DHA)が高齢者の認知症を予防するとみられる臨床試験結果を発表した。島根大学、島根県立大学、仁寿会加藤病院と共同で、DHAを配合した魚肉ソーセージを摂取してもらう試験を実施。認知機能や記憶力のテストで、被験者の成績の改善を確認した。
          【日経産業新聞 2011. 9. 1朝刊 11面】“


”F−050.キリンホールディングス(株)は、インフルエンザなどのウイルスに感染した時に働く免疫細胞を活性化させる乳酸菌を発見した。発見したのは「ラクトコッカス ラクティス」と呼ぶ乳酸菌の一種。特定の13株が免疫細胞の活性化を促し、免疫系を高めるインターフェロンアルファを多く出すことを確認した。 
      【日経産業新聞 2011. 9. 7朝刊  7面】“


”F−051.九州大学は、生体内の鉄の量を調整する新たなたんぱく質の働きを解明した。鉄は貧血予防に重要なミネラルだが、過剰になると細胞を傷つける毒性を持つことが知られている。鉄過剰症の治療などに応用できる。 
          【日経産業新聞 2011. 9. 7朝刊  7面】“


”F−054.石川県工業試験場は、石川県立大学、石川県農業総合研究センターと共同で石川県の戦略作物「能登大納言小豆」を使い、抗ストレスや血圧上昇抑制の作用があるとされる「ギャバ」入り機能性乳飲料を開発する技術を確立した。皮ごと砕いた能登大納言小豆を発酵させる際に、ギャバ成分の発生を促す植物性乳酸菌を加える仕組み。(株)六星が商品化に取り組む。 
            【北国新聞 2011. 9. 8朝刊  5面】“


”F−059.フジッコ(株)は、黒大豆に含まれるポリフェノール成分が血中の中性脂肪の抑制や血糖値を下げる効果があることを確認した。高脂肪食のマウスのエサに黒大豆ポリフェノールを混ぜる実験をしたところ、体重や体脂肪率の増加を抑制できた。
         【日経産業新聞 2011. 9. 8朝刊 11面】“




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