MICS NEWS Vol.12 Number 6
  
           2.食の安全
             


”E−078.農研機構農村工学研究所は、東京電力福島第一原発の事故で計画的避難区域に指定されコメの作付けが禁止されている福島県飯舘村で、水田の土に残った放射性セシウムを除去する実証実験を始めた。農工研は実験に先立ち近くの土壌の汚染状態を調査。地表から5センチ以下ではほとんど検出されなかった。
         【日本経済新聞 2011. 8.20夕刊  9面】 
          【日本農業新聞 2011. 8.20朝刊 15面】 
            【福島民友 2011. 8.20朝刊  2面】 
            【福島民報 2011. 8.20朝刊 26面】 
            【東京新聞 2011. 8.21朝刊  2面】
             【河北新報 2011. 8.21朝刊  3面】“


”E−087.福島県農業総合センターと東京大学は、世界の約110種類の稲を使い、水田の土壌に含まれる放射性セシウムがどのくらいコメに移行するかを調べる実験を始めた。セシウムを吸収しにくい品種を見つけ出すのが目的。
           【日本経済新聞 2011. 8.22夕刊 15面】 
            【東京新聞 2011. 8.22夕刊  6面】 
            【岩手日報 2011. 8.23朝刊  5面】“


”F−012.農研機構九州沖縄農業研究センターは、輸送中の果実の傷みを大幅に軽減できるイチゴ包装容器を日本トーカンパッケージ(株)と共同開発した。合成樹脂の容器の内側に伸縮性フィルムを接着して果実を固定するもので、宅配便による長距離輸送試験では傷みを4分の1〜6分の1に減らした。糖度、果実硬度、果皮色も変わらなかった。
           【日本農業新聞 2011. 9. 2朝刊  7面】
           【化学工業日報 2011. 9. 2朝刊  9面】


”F−055.福島県農業総合センターは、高濃度の放射性物質を含む土壌でコメを栽培しても、玄米からの検出量はわずかであることを明らかにした。放射性物質濃度が1キロ当たり2000から63000ベクレルの土壌を人工的に作って水稲の試験を行った。玄米を調べた結果、最大で80ベクレルで、暫定基準値(500ベクレル)を大幅に下回った。
             【福島民報 2011. 9.10朝刊 28面】“


”F−061.福島県農業総合センターは、ブドウやナシのように粗皮を削ることができないモモについて、樹木を高圧洗浄処理することで、放射性物質による樹皮汚染を55%削減できることを明らかにした。 
            【福島民報 2011. 9.13朝刊 28面】“


”F−065.北海道大学大学院は、植物の遺伝子を組み換えることなく植物の特徴を変化させることに成功した。遺伝子の働きを抑える「転写抑制」という現象を利用。すでに植物が持っている特定の遺伝子の働きを抑え、花色をなくしたり、果実の成熟を抑えたりできることを確認した。
           【日本農業新聞 2011. 9.14朝刊 12面】“





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