"G−096.岩手大学や積水メディカル(株)、北海道大学、農業生物資源研究所、三重大学は、カイコガのペプチド「ヤママリン」を使って、動物の細胞や臓器を長期保存する技術を開発した。再生医療における臓器の保存剤や新しい殺虫剤として実用化が期待される。 【日経産業新聞 2010.10.19朝刊 10面】 " "G−110.佐賀大学は、加圧熱処理法によるバイオエタノール生成時に発生する阻害物質「グリコールアルデヒド」を突き止めた。また、エチレングリコールへの還元や、ユビチキンを介したタンパク質分解により発酵阻害を回避できることも解明した。 【日刊工業新聞 2010.10.20朝刊 21面】 " "G−121.情報通信研究機構は、酵母菌の細胞核が分裂する際の新たなプロセスを見いだした。タンパク質やDNAなどの生体分子を用いて情報を伝達する「分子通信」の実現につながる成果として期待される。 【日刊工業新聞 2010.10.22朝刊 26面】 " "G−122.熊本大学と東京大学などは、植物の成長を制御するホルモン「CLV3」が働く仕組みを解明し、ホルモンの働きを伝える新しい受容体を見いだした。遺伝子組み換えなどの技術を使わずに植物の花や葉の数、大きさなどを変える技術の開発につながる成果として期待される。 【日本経済新聞 2010.10.25朝刊 11面】 " "G−124.大阪大学と東邦大学は、大腸菌が高温の厳しい環境に適応する際、遺伝子の変異を10倍以上高めて進化を急いでいることを突き止めた。多剤耐性菌などが短時間に大量に発生する仕組みの解明などに役立つ成果として期待される。 【日経産業新聞 2010.10.25朝刊 11面】 【日刊工業新聞 2010.10.25朝刊 18面】 " "H−006.東京理科大学は、イネの第4染色体から、植物の種子の貯蔵物質生産や生合成系全般を制御する遺伝子「FLO2」を見いだした。高温に強いイネの開発や、バイオマス原料植物の開発などに役立つ成果として期待される。 【化学工業日報 2010.10.27朝刊 9面】 " "H−029.奈良先端科学技術大学院大学は、植物のタバコでニコチンが作られる量などを調節する遺伝子「NIC2」を見いだした。低ニコチン品種の育成や低毒性タバコの開発が期待される。 【日経産業新聞 2010.10.27朝刊 9面】 " "H−031.奈良先端科学技術大学院大学と米カーネギー研究所は、植物細胞の骨格となる「微小管」が成長する様子から、植物の形を決める仕組みの一部を解明した。バイオ燃料の原料となるセルロースを効率よく作る植物の開発などに応用できるとして期待。 【日経産業新聞 2010.10.28朝刊 11面】 " "H−043.東京農工大学とキリンホールディングス(株)は、農研機構の研究支援事業で、切り花として人気のデルフィニウムが持つ青色の花びらを解析して、植物色素「アントシアニン」にブトウ糖を結合させ、青く発色させるために必要な酵素とその遺伝子を見いだした。 【日刊工業新聞 2010.11. 4朝刊 21面】 " "H−048.奈良先端科学技術大学院大学、千葉大学、米ペンシルベニア州立大学は共同で、ナス科のペチュニアから、花粉による近親交配を防ぐ仕組みを解明した。花粉のタンパク質が6種類以上あることを確認し、うち3種類で花粉側のタンパク質が、めしべの遺伝的性質が異なることを感知したときに解毒され、受粉することを突き止めた。 【産経新聞 2010.11. 5朝刊 26面】 【日経産業新聞 2010.11. 5朝刊 10面】 【日刊工業新聞 2010.11. 5朝刊 28面】 " "H−053.英王立キュー植物園は、日本の山岳地帯などに分布する植物「キヌガサソウ」が、これまで分かっている中で最長のゲノムとなる約1500億塩基対であることを明らかにした。 【朝日新聞 2010.11. 9朝刊 36面】 " "H−059.海洋研究開発機構はドイツ国ブレーメン大学と共同で、深海底にすむ微生物「古細菌」が、自分の体を作るのに死んだ仲間の体を使い回していることを突き止めた。 【毎日新聞 2010.11. 8朝刊 28面】 【日経産業新聞 2010.11. 9朝刊 10面】 【科学新聞 2010.11.12 4面】 " "H−062.東京大学、京都大学、石川県立大学は、ビフィズス菌の中で働き、菌が生きるうえで不可欠な酵素の立体構造を見いだした。腸内でビフィズス菌を効率よく増加させたり、働きをよくする食品などの開発が期待される。 【日経産業新聞 2010.11. 9朝刊 10面】 " "H−073.森林総合研究所は、スギ落葉の分解過程における窒素固定活性が、コナラやマツの落葉より50倍以上高いことを明らかにした。他の樹種の森林に比べ、スギの落葉分解における窒素固定が養分供給経路としての役割の大きさが示された。今後、落葉の窒素固定がスギ林の成長にどの程度寄与しているかを評価していく計画。 【化学工業日報 2010.11.17朝刊 4面】 " "H−075.熊本大学は、シロイヌナズナを使い、植物の生長に不可欠なペプチドホルモンCLEの第3の受容体を見いだした。これにより、植物のペプチドホルモンの受容機構が完全に明らかになった。 【科学新聞 2010.11.12 2面】 |
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